ロバート・ティスランドについて

彼の講演は、近年イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ブラジル、チェコ共和国、中国、香港、台湾、韓国、そして日本で好評を博しており、講義内容は精油の薬理作用の根拠から始まり、精油と皮膚との関係性における詳細な考察など多岐に及びます。

世間一般のみならず専門領域におけるアロマセラピーの普及のため、彼は1977年に、最初の著書である「アロマテラピー 芳香療法の理論と実際（原題 The Art of Aromatherapy、フレグランスジャーナル社、1985）」を出版しました。

また、1974年にはアロマティックオイル・カンパニー （ティスランド・アロマセラピー社の前身でナチュラル系ブランドの先駆者的存在）を設立し、1988年には職業家としてのアロマセラピストを教育する新しい制度を確立すべく、ロンドンにティスランド・インスティチュートを開校しました。

さらに同年には、インターナショナル・ジャーナル・オブ・アロマセラピー という学際的専門誌を出版し、2000年までは編集長を務めていました。

1990年代にはまた、ロバートは国際的なアロマセラピーカンファレンス（AROMA93、95、97）を、ブライトン大学などの会場で3回主催し、毎回300名以上の参加者を世界各地から集めました。
彼はごく最近、精油の安全な使用の業界基準となっている「精油の安全性ガイド第2版」をエルゼビア社から出版し、また2015年には、人類に対する精油の役割とその可能性を科学的事実に基づいて教育すべく、新生ティスランド・インスティチュートを、受講者にやさしく様々なサービスが充実したオンラインの教育プラットホームとして、再始動させました。

ロバートは現在アメリカ在住で、世界中のアロマセラピー実践家や大学機関、関連団体からの相談を受け付ける、独立した精油関連業界の専門家として、アロマセラピーに変わらぬ情熱を注いでいます。また、ティスランド・インスティチュート・オンライン・トレーニングやブログ執筆、カンファレンスなどのイベント参加などを通じて、彼が培った知識を広く人々にシェアしています。

ロバートは、精油の調合とアロマセラピー関連商品の開発に関して40年のキャリアを持ち、精油の抗菌作用などの薬効、衛生、皮膚科学的特性を、香水原料としての役割と組み合わせた”機能的フレグランス”の作成も行っています。

彼はまた、自然界の生物に備わる癒しのプロセスを助け、免疫機能に対する浄化、防御、強壮機能に重点を置く、東洋医学、西洋ハーブ、自然療法の根底に流れる伝統的な考え方に精通しています。

コンサルティングやイベントなどの出張がないときは、ロバートは大抵自宅で、彼の所有する500種の精油・アブソリュート・CO2精油と戯れているか、あるいは参考資料の書庫で、査読済み論文雑誌にあたり新しい論文を探しているか、もしくは精油に宿る、変幻自在な自然の力に関する科学的根拠を構築するという、彼の人生を投げ打った大仕事を進めていることでしょう。

ロバートは、コンプリメンタリーセラピーズ・イン・クリニカルプラクティスの国際顧問であり、またナチュラル・パフューマーズ・ギルドのメンバーです。

彼のパイオニアとしての業績を称え、ロバートはIFA、IFPA、そしてAIAの終身名誉会員としてそれらの協会に招かれています。

彼はまた、2007年にアメリカのデンバーでAIAより特別功労賞を贈られ、AIAのリサーチ委員会のメンバーとなっています。

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